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YMコラム (13)

 読書は「学年」で変える 
―  楽しむ・調べる・考えるをつなぐ指導のデザイン  ―

  • 低学年は「楽しむ読書」
  • 中学年は「調べる読書」
  • 高学年は「考える読書」
「読書が好きな子に育ってほしい」そう願う気持ちは、どの学年でも同じ。でも実は、学年ごとに“読書の楽しみ方”はちょっとずつ違うんです。

低学年

 「読書=楽しい!」がすべてのはじまり

低学年の読書で、いちばん大事なことって何でしょう?
それはズバリ、「楽しい!」と感じること。すらすら読めるかどうかよりも、ページをめくるワクワク、絵を見つけて笑う時間、「もう一回読んで!」と言いたくなる気持ちが何よりも大切です。
この時期の子どもたちは、物語の世界に飛び込む冒険家。ナンセンス絵本で大笑いしたり、同じフレーズを声に出してまねしたり、怖いけど気になるページをそっとのぞいたり……その一つ一つが読書体験そのものです。大人がつい「読めた」「理解できた」と成果を求めたくなる場面でも、低学年ではぐっとこらえてOK。本は勉強の道具ではなく、心を遊ばせる遊具です。読書=正解を探す時間ではなく、読書=楽しい時間。この回路がしっかりつながると、子どもは本を手放さなくなります。低学年の読書は、読解力づくりの前に、読書愛づくり。まずは「本って、いいな」を全身で味わうところから、Yomokka!は寄り添います。

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中学年

 本は「調べたい!」を叶える道具であり相棒

中学年になると、子どもの世界はぐっと広がります。「なんで空は青いの?」「どうして昆虫はあんな形?」「この人はどんな人生を歩んだの?」——頭の中は「?」でいっぱい。そんな時期にこそ出会ってほしいのが、調べる読書です。
図鑑、科学読みもの、伝記、ノンフィクション。本は物語だけでなく、知りたいことに答えてくれる頼れる相棒になります。キーワードを探し、ページをめくり、必要な情報を見つける経験は、実はとても知的で楽しいもの。「あ、ここに書いてある!」「知らなかったことがわかった!」という瞬間は、小さな達成感のかたまりです。中学年の読書は、調べ学習や探究学習の土台づくり。わからないことを放置せず、「本で確かめてみよう」と促すだけで行動する力が育っていきます。新たな出会いにワクワクしながら、調べることで世界を広げる。読書が「知る喜び」に変わるこの時期は、本との関係がぐっと能動的になります。Yomokka!は、この「知りたい気持ち」を全力で応援してくれます。

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高学年

 「本と向き合い、考えを深める読書へ」

高学年の読書は、ちょっと背伸びしたステージに入ります。ただ読むだけで終わらない。本に書かれた考えや物語に対して、「自分はどう思う?」と立ち止まる時間が生まれてきます。登場人物の選択に納得したり、違和感を覚えたり、「もし自分だったら?」と想像を広げたり。ここから読書は、本との対話になります。答えが一つではないからこそ、読み終えたあとに残るモヤモヤや問いが宝物。説明文を読んで「本当にそうかな?」と考える力や、物語から価値観の違いに気づく力は、これからの社会を生きるうえで欠かせません。高学年の読書は、思考力を鍛える時間であり、自分の考えをつくる材料集めの時間でもあります。すぐに感想が言えなくても大丈夫。心の中でじっくり熟成されていくもの。本を読むたびに、自分が少し更新されていく——そんな読書の醍醐味を味わえるのが高学年の読書です。Yomokka!は、考える読書の入り口を、そっと用意しています。

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清水 啓 先生

 1973年生まれ 兵庫県神戸市出身。
神戸市教育委員会認定「神戸授業マイスター」。
>>コラム#1 Yomokka!との出会い

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